NZでナース:恐怖体験

久々に「怖い!」と思うことがありました。

受持ち患者のベッドを作っていたときです。隣のベッドの男性患者Aさん(別のナースが受持ち)が椅子に座っておやつのマフィンを食べていました。

Aさんはかなりのご高齢で認知機能低下あり、いつも咳をしています。私は「また咳をしてるなあ」と思いながらAさんに背を向けてベッドを作ってました。そして少ししたら、Aさんがすっごく咳き込んでて、咳が止まらない。「大丈夫?」と思って振り返ってAさんを見たら、Aさんの顔が真っ青!しかも、食べた物が口角から流れ出てる!

気道閉塞してるーーーーーー!(=食べ物が気道に詰まって窒息状態)

ヤバい!と思ってAさんの元に走っていき、Aさんを前かがみにして背中をバンバン叩いたけど咳が止まらない。緊急用のボタンに手が届かなかったのでナースコールを押したけど、誰も来ない(具合の悪い患者を対応していたり、点滴の準備などでみんな忙しかった)。

NZの病院で吸引を使ったことがないのですが、このときはさすがに壁に収納してある吸引を引っ張り出して吸引しました。Aさんは呼吸できないのと、吸引とでパニック状態。吸引のチューブを引っ張ったりして抵抗しましたが、「口開けて!」と無理矢理吸引。そしたら気道に詰まってたであろうマフィンの一部が引けたのでした。

一気に呼吸ができるようになったAさん、私に向かって

「Scared」

とにんまり。「私も怖かったから!」と言いましたよ。

そしてAさん、残りのマフィンをまた食べようと手を伸ばす。私は「もうこれ以上マフィンを食べるな!」と言って残りのマフィンを捨てました。

今回はマフィンが気道内でふやけて柔らかくなっててすぐに吸引できたけど、これが肉とか野菜だったら・・・と考えると本当に怖い。

幽霊とかよりもこういうことのほうが断然怖いのです。

夜勤明けに朝マックして帰るとき朝焼けがピンクだった

ナースをしていたら一度はあるであろう恐怖体験。ちなみに私の一番の恐怖体験は、日本で患者が気道に痰を詰まらせて窒息、患者の目玉が飛び出しているのを見たときでした。

ナースは大変だよ!

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