NZでナース:ユニオンの交渉内容2020
今年の8月でNew Zealand Nurses Organisation(NZNO:ナースのユニオン)のMECA(Multi-Employer Collective Agreement)が期限切れになるので、現在ユニオンが政府に交渉中です。少し前にユニオンメンバーにオンラインのアンケートがあって、それを元に交渉内容をまとめたようです。 主な交渉内容はPay、Workforceなど。 ユニオンは給料について 「NZはナース不足で、海外からのナースが必要。給料が高くないと、ナースは来ないし、他の国に流れちゃうよ!」(要約) と言ってます。 労働環境が良くても給料がそこそこじゃ人は集まらないし、働く人のモチベーションも上がらない。なので、やっぱり給料は一番大事かと。オーストラリアよりも登録条件がまだゆるいNZで看護師登録をして、そこからオーストラリアに行く海外出身ナースもいるし、Kiwiですらオーストラリアに行こうと考えている人がいるのが事実です。 ユニオンメンバーは平均で毎年9%の賃金アップを希望していますが、2018年のストライキで賃金が上がったし、COVID‐19で政府も赤字だろうから、9%アップは現実的にちょっと厳しい交渉ではないかなと思います。 ホスピタルエイド(看護助手)の賃金アップも交渉内容に入ってます。Aged Careで働くCaregiverたちの賃金が何年か前にどかん!と上がったけど、病院で働くホスピタルエイドの賃金は別ということで上がらなかったんですよね。それは気の毒・・・なので、これは実現してもらいたいです。 Workforceとしては、シックリーブを年間10日から15日に! シックリーブ15日も必要か・・?と思ったけど、今病棟スタッフが手術をして自宅療養中なので、必要な人もいますね。 忌引き、育児休暇、家庭内暴力があるスタッフへの対応、駐車場問題、オンコールの上限などの改善も挙げられてます。 私が気になったのは、各シフトでスタッフのレベルのバラつきをなくす、というものです。これは結構重要。たまにですが、重症患者が多いのにシニアナース1人、他は若いナースやENのみ、ということがあります。若いナースやENはできない処置があるので、シニアナースが全てやるか、CTCを呼んで手伝ってもらうこと