急変?で看護師1年目を思い出す
つい先日のこと。朝食の時間、受持ち患者の1人が胸痛を訴えた後、意識レベルが急激に低下。医者に報告、医者のレビュー、心電図やバイタルを取る、点滴のオーダーを受けるなどしながら頻繁に患者の様子を見に行ってました。
昼過ぎても患者の意識レベルはあまりよろしくない。患者は体位交換が必要なので、近くにいたNetP(学校を卒業したばかりのナース、しかもその日が初日だった)に手伝いを頼み、2人で患者のところへ行くと患者は入歯が半分口から出た状態で寝てる。とりあえず入歯を直そうと患者に声をかけるが、返事はない。軽く揺すってみたけど、それでも目を開けない。しかも身体が冷たいし、胸郭も動いてない・・・???その瞬間「ヤバい!」と思って、NetPの子と一緒に大きな声で名前を呼んで身体をさらに揺すったら患者がようやく目を開けたので、私は「あぁぁぁぁ…!」と思いながらNetPの子と安堵したのでした。
私がまだプールナースだったとき、ホスピタルエイド(看護助手)と一緒に患者をSara Stedyに立たせた瞬間、患者の呂律が回らなくなり、動きも鈍くなった。すぐさま「ヤバい!」と思い、エマージェンシーコールを押そうにも縦横大きな患者を支えているので手が届かない。エイドは何が起こっているのか理解しておらず完全に「???」状態なので、「エマージェンシー!誰か呼んできてー!」叫んでとエイドを走らせました。
NZでナースとして働いた3年間ですでに何度か「ヤバい!」を経験しました。この瞬間って、本当にいろんなことが頭の中で回るのです。看護師経験歴10年くらいある今だからそうなるのだろうけど、新人の頃はこの「ヤバい!」がないというか、そもそも何もわかってないというか。例えば急変に当たっても瞬時に状況を理解できない。
私がナース1年目のとき、初めての夜勤が5月か6月くらいにありました。もちろん先輩とずっと一緒に動きます。朝6時頃、先輩に何人かのバイタルを測るよう任されたので1人の患者のバイタルを測ったらエラー、患者に声を掛けても起きない。「なんでだ?」と思って、先輩のところに戻って「〇〇さん、血圧がエラーになるし、起きないんです。」と報告。そしたら先輩が走って患者のもとへ行き、私も付いていくと「他の先輩を呼んできて!」と頼まれ、そのときに私は「あ、患者は心停止しているんだ」ということに気付いたのでした。今考えれば、心停止も気付かなかった私はかなり「ヤバい」です。
NetPの子と先日の状況を経験したときに「ああ、そういえば~」とこの1年目の初夜勤のことを思いだしたのでした。私も成長したな~って、10年もやってればそりゃそうか。
先輩(超美人)に報告したときの先輩の「え?!」って表情と太い声が今でも忘れられない。
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