日本で使うあれが欲しい - 抗生剤編 -

NZでは抗生剤を投与するときは2通りあります。

1.注射用蒸留水をシリンジで吸って抗生剤を溶解する。そして、そのシリンジを点滴の留置針やPICCなどに接続して5分くらいかけてゆっくり投与する。これをPushと言います。

2.シリンジを使って蒸留水で溶解するまでは同じ。そして溶液を生食に混注して点滴で投与する。これはIVと言います。

日本でナースをしてたとき、1の方法で抗生剤を投与したことはありません。よっぽど水分制限しないといけない患者でもIVで投与していたような。

PushかIVかは自分で調べます。例えば、抗生剤Aを1g投与ならPushでいいけど、2gだとIVのときがある。また、IVじゃないといけない抗生剤もあります。抗生剤を何で(ほとんどが蒸留水)・何mlで溶解するか、IV用の生食は何ml必要か、投与時間も調べて計算します。

よく使われる抗生剤は何が必要か自然に覚えるのでさらっと確認する程度だけど、それでも準備に時間と手間がかかるのです。


日本でナースをしていた人なら知っている生食溶解キット。生食50mlか100mlのボトルに抗生剤のバイアルをブスっと刺して混ぜるアレ。

これね

オーストラリアにもNZにもないです。誰に聞いても知らないと言うので日本だけでしか使われていないのかもしれません。

このキットを使うと

・シリンジなど余分な物を使わなくていい
・時間をかけずにさくっと準備できる
・バイアルと生食を繋げるだけなので清潔
・点滴中もバイアルをつけっぱなしなので何の点滴が行っているかすぐわかる

コスト削減、時間短縮、安全といいことばかりなんですが、どうしてこれが世界に広がらないのか。コストの問題?特許の問題?

間違いなく今一番欲しい医療用品です(=抗生剤投与の患者が多い)。


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