カタカナ言葉に物申す

日本のサイトを見ていると、英語をそのままカタカナにして「?」と思うことがあります。

最初に違和感を持ったのが「ローンチ」です。

ローンチ・・・?

Launch か!

言わずもがな、新しい事業を始めたりする意味の単語です。英文を読んでいるときに launch と出てきたら意味はすぐにわかりますが、日本語の文を読んでいるときにローンチと言われても意味がパッとはわかりません。で、文章の前後関係から、新しいブランドを始めるのか!と思ったのです。

最近もヘアスタイルのサイトを見ていて気になった言葉がありました。「ブラントカット」です。

ブラント・・・?

Bluntか!

日常で頻繁に使う言葉ではありませんが、鋭利でないものや、味がぼんやりしているときなどに blunt を使います。サイトを読んでいくと、毛先をざくっと切っただけの髪型をそう言うようです。むしろザクっと切っただけだと毛先は鋭いように思いますが、外国でそう呼ばれているのでbluntなのでしょう。

しかしですよ、ローンチにしろ、ブラントにしろ、一瞬「?」と思う英単語をそのままカタカナにした言葉が多いです!2、3年前だったと思いますが、年配の方が確か新聞に投書したことがありましたよね。「NHKが使う言葉がカタカナばかりでわからん!日本人なら日本語で説明しろ!」と。そのときは、例に出ていた言葉がすでに世に浸透しているものが多かったので「ふーん」くらいしか思いませんでしたが、今となってはその方の気持ちがよく理解できます。

それにあれですよ、すでにその単語を知っているのなら問題ないと思いますが、日本人が嫌いな「L」と「R」が全てラ行で書かれてしまうので、カタカナ英語からその単語の意味を覚えてしまうと、発音するときに「Launch」が「Raunch」に、「Blunt」が「Brunt」になり得るのではないでしょうか。まさに私が中学生のとき、難しい単語の発音をカタカナで書き、実際ちゃんと発音できていなかったのに似た罠に陥り兼ねないということです!万年英語学習者の私としては「それはダメだ!」と声を大にして言いたいです!「L」と「R」を「ラ行」で済ますな!

カタカナ言葉は洗練された印象を持ちます。実際、「ブラントカット」のほうが通っぽいですし、流行りに乗っている感があります。しかし、私のように読み手や聞き手がその意味を理解するのに時間を要したり、英語を学習するうえで問題も出てくるおそれもあります。なので、なんでもかんでも英単語をカタカナにするのはどうかと思うのです。

しかし、言葉は進化するものです。英単語をカタカナにして使うこともその一部かもしれません。そして、それに付いてくことが自分の進化にも繋がるのでしょう。英語学習の観点については譲れませんが。

外国で髪を切れば注文しなくても高い確率でブラントカットになれる





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